読書マンになる。

今年度から新社会人になります。昨年(大学4年時)から読書の魅力に気づき、色々な本を読んできました。本で学んだ知識や知恵を様々な方々と共有していけたらいいなと思っています。Twitter→@bookreadkun

「失敗の本質」を読んで

 おはようございます。今日は久しぶりに朝スッキリと起きられました。少し昨日早めに寝たからかな?

 ということで今回はこの本を読んだ感想を書いていこうと思います。

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『失敗の本質』(戸部良一 鎌田伸一 他4名 中公文庫 762円+税)

 この本自体は1991年8月初版と結構昔からあり、僕も読んだのは昨年末頃です。現東京都知事の小池百合子さんが推薦する本としても有名で日本経済新聞などでも良く紹介されていました。

 本の内容はミッドウェー海戦や大東亜戦争を通した日本軍の数々の失敗例を解説しています。学校の歴史の授業では単純に「日本がアメリカに負けた」としか習いませんが、その背景はどうだったのか?日本の組織とアメリカの組織の違いから両国の戦争への意識まで詳しく書かれていました。

 この本を読んでいるとアメリカの人たちの思考力の柔軟さ、臨機応変さが凄く伝わります。平常時では日本もアメリカも学歴を重視し、陸軍の組織の形態もトップになる人ほど学歴が高かったですが、戦争時になると一転、アメリカは兵士として実績を出したものをトップに入れ替えていきます。これは実際に戦争の第一線で活躍した人でないと指揮がとれないという考えのもと、行ったようです。状況に応じて臨機応変に指揮者を変えるアメリカに対し、日本は平常時と全く変えませんでした。

 その結果、日本軍のトップには実際に戦争の現場に行ったことのない学歴だけある人たちだけが集まってしまい、指示も滞り、意思疎通ができずに現場の兵士たちが勝手に作戦を決めてしまう始末にまでなってしまいました。変に「和」を強調する日本ですが、こういうところは当時から甘かったようです。飽くまで噂のレベルですが、海軍の山本五十六は兵士たちが妙に「和」にこだわるため、本当は勉強したかったけど強制的に皆で飲んだりしないといけなかったらしく、皆が寝静まったあとに一人黙々と布団に潜って勉強していたなんていう話もあります。

 他にも日本軍といえば「零戦」が有名ですが、この零戦は非常にコスパが悪く、また、あまりにも強すぎたために日本軍はさらなる改良を怠り、兵士の教育も不十分に放置してしまったために当然アメリカの技術に追い抜かれていきます。

 零戦は無駄な機能をすべて取り去って軽くしている分ものすごく速く機能性も優れているのですが、兵士の教育を怠ると当然十分に機能しません。これは他の本で読んだのですが、最終的に敵の空母へ体当たりをして、アメリカの頑丈な空母によってはダメージをそんなに与えられずに兵士は無駄に死んでしまったなんてこともあったようです。

 ミッドウェー海戦のときの日本軍の通信をアメリカ軍がすべて解読していたなんて話や、レイテ海戦でアメリカに大打撃を与えるチャンスだったのに目的地寸前で謎のUターン(おそらく指示の伝達ミス)を引き起こした日本軍の話がたくさん書かれています。

 戦争に関する本は難しかったりするのが多いですが、この本はその中でも読みやすいほうでした。戦争だけでなく、これは経営書として扱われているだけあってたくさん学べるものがあります。気になる方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

 

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